Nyege Nyege Festival 2022記録① ぎゅうぎゅうのバス~ナイル川横断~テントサイトが見当たらない

9月15日~18日にウガンダ・ジンジャで開催されたNyege Nyege Festival 2022へ、今回出演したDJクルー"TYO GQOM"についていく形で遊びに行ってきました。

nyegenyege.com

youtu.be

 

渡航準備

いつ頃に渡航が決まったかちゃんと覚えてない。本当は2020年に行くつもりだったけど日程延期&オンライン開催になってしまったので、今年こそは!というテンションだった。とはいえ本当に行けるかどうかは現実味がなくて(遠いし)、とりあえず年度初めに「一応Nyege Nyegeの時期に休み取っとこか」と取っておいたら本当にウガンダへ行くことになった。

TYO GQOMのメンバーである夫とは6月末に入籍したので、戸籍を変更してからパスポート変更・ビザ取得・飛行機チケット予約・黄熱ワクチン接種をパズルのようにこなさないといけなくて大変だった。入籍日がもうちょっと遅かったら間に合ってなかったかも。

 

出発

エチオピア航空で成田→仁川→アディスアベバエンテベというルートで約20時間。心配していた入国審査もビザ承認のコピー・黄熱ワクチン接種証明書・コロナワクチン接種証明書の3点セットで無事通過して、たどり着いたエンテベ空港は那覇空港のような風情だった。

 

ぎゅうぎゅうのバス~ナイル川横断

Nyege Nyege Festivalの規模感がわかっていなかったんだけど、数千~1万人?と思ったよりも大規模だったみたい。道路脇に大きな広告がいくつも掲示されていた。

ウガンダの首都・カンパラバス停留所でタクシーからアーティストバスに乗り換え、会場へ。補助席フル使用、乗客の荷物山積みで身の危険を感じ始める。

自動扉

ウガンダの地面は赤土。道路は15人乗りに改造されたハイエースで溢れかえっており、なかなかのインパクト。「○○工務店(株)」とか、日本で営業車に使われていた痕跡が残っていることも多くて楽しい。ジンジャへ向かうにつれ街並みはどんどんのどかになっていき、車窓の外からの視線をめっちゃ感じるようになる。3時間走ったところでバスが止まった。受付っぽいカウンターが見えてきたし、とうとう会場か…!?

と思ったら、まだでした。

地図で言うと、カンパラとジンジャの位置関係はこんな感じ。だいぶ東の方です。

そこから会場へはナイル川が立ちはだかっているのであった。

ナイル川を通らないルートもあったそうだけど、前日の大雨で地面がめちゃくちゃになっており通れなかったのだとか。ということで、ボートでナイル川を横断することになった。

何も知らずにスーツケースで来た我々、握力が限界に

ナイル川横断中はフラッシュNGと言われる。光が目立ってしまうから?と言っていたような……大自然のど真ん中に来てしまった感!

 

会場着~テントサイトが見当たらない

ボートが向こう岸に近づくにつれて徐々に音楽が大きくなってくる。大自然の中らしからぬネオンも……。この時、現地時間19時。日没とともに現れたNyege Nyege Festivalであった!

が、ボートが到着したのは川のほとり(ボートだから当たり前だね)。川辺から会場へは大きめの崖があってそれを登らなければならず、登りきっても会場マップを把握していないのでどこがアーティストテントなのかわからない。手には大きなスーツケース、会場はほぼ真っ暗(虫が集まるから照明は最小限にしていると後から聞いた)、リストバンドもアーティストパスもまだゲットできていない、まあまあ体力ゼロの我々――。ビール売り子のお姉さんが声をかけてくれて、インフォメーションセンターに連れて行ってくれた。スーツケース引きずりながら悪路を進むのはさすがに泣きそうになりました。ので、このへんの写真や動画は何も残っていない。。

アーティスト用のテントサイトにたどり着き、主催者と連絡がついたのはそれから約15分後だったか。セキュリティを通過し、なんとかテントサイトに入れました。

 
 
 
 
 
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ところで、Nyege Nyege公式Instagramではとても素敵なグランピング設備が紹介されていた。私達もこれを参考にして「ベッドあるね!」「寝袋は要らないね!」と、キャンプ用品をなーんにも用意していなかったのだけど、実際に用意されていたのはこれだった。

これ

 ちいちゃいテントとマットレスとシーツ。「自分たちで組み立ててね!」とのことで、若干絶望的な気分にもなった。最低限の抗いとして、とりあえずマットレスは2枚確保……。

後に聞いた話によると、主催者側に非があったわけでもなく、テント業者が契約金を持ち逃げして飛んでしまったということだった。急遽自分たちでテントとマットレスを用意しなければならなかったそう。のっけから波乱の幕開けである。

一方でスタッフの皆さんの気遣いや諦めない精神は相当なものだった。大量のテントを用意したこともそうだし、私達のテントの場所も本部に近い安全な場所を確保してくれた。テントの件やこれから起こる数多のアクシデントはまんまFYRE級なんだけど、オーディエンスが楽しく過ごせるように、アーティストが万全のプレイをできるように最善を尽くす「諦めん精神」。これこそがNyege Nyegeの本質なのだろうな……という出来事を、私達はこれからいくつも体験することになる。

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これ全部虫

セットアップ中のトイレ(結局最終日までにすべて完成することはなかった)

ぼっとん便所 初日は鍵もなかった

手前はシャワーブースだったけど、立ちションブースと勘違いされていた

 

harpy.hatenadiary.jp