Nyege Nyege Festival 2022記録⑥ タンザニア・ドリーム~どん兵衛も無力~MOROさんの実力

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今日はJ-WAVESONAR MUSICでNyege Nyegeが取り上げられ、ケイトくんとmitokonさんが出演しました。radikoのタイムフリーで聴けるはず。

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タンザニア・ドリーム

TYO GQOM最後の出演者、モロさんまでもが出演時間変更に。これでTYO GQOMクルー全員に何かしらのトラブルが降りかかったわけだけど、これは何もTYO GQOMだけの話ではなかった。Nyege Nyege全体のタイムテーブルがぐちゃぐちゃになっていたのである。まあ機材がなくなっていたわけだし。でも、これが通常運行みたいです。

もう誰がどこで演っているかわからない中、DJ Travellaが今から出演するという情報を聞きつけHAKUNA KURARA STAGEへ。DJ Travellaは、私は帰国してから「この曲の人かーー!」とようやく認識したんだけど、この曲の人です。シンゲリと言えばこの曲かJay Mittaか、という印象が個人的にある。

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DJ Travellaは序盤じっくりEDMでぶちにぶち上げてからのシンゲリだった。壇上上がるし、お客さんのマラカスのキレはいいし、タオル振り回すし、これがタンザニアダンスホールなのね!と……。エルメス?のかばんをずっと斜め掛けしてたのもタンザニア・ドリームという趣でよかった。

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どん兵衛も無力

一方、K8ちゃんが発熱とともにダウン。救護室に行って検査してもらったところ陰性とのことだったけど、救護室のベッドは貸してもらえずK8ちゃんはテントで休むことに……。

木曜日から始まったNyege Nyegeのこの日は3日目で、つまり土曜日だったのですが、平日の木金に比べると集客はぐんと増えて雰囲気が明らかに変わっていた。テントサイトにはテントだけでなくハイエースもぽつぽつと増え、暗がりの木々にはぼうっと佇む男性の影。ちょっと間違えたらハイエースに連れ込まれても全くおかしくない状況……。加えて会場内にアジア人は10人ほどしかおらず、Chinese?と聞かれまくる完全にマイノリティな立場に我々はいました。日本で「外人」って言われる気持ちってこんな感じなんだろうな。と思いつつ、ここからは単独行動はせずに男女グループで動くことにしよう、と皆で言い合って救護室からテントサイトへ。

 

テントサイトでは浅沼さんが「うちのテントは幾分広くてマシだからこっちで寝て」と何度も申し出てくださり、∈Y∋さんは「マラリア蚊の卵が産みつけられて孵化するまでには1週間かかるはずだから、入国3日目だったらマラリアはあり得ない」とめちゃくちゃ具体的なアドバイスをくださり、心細いなか大人のお二人の存在がありがたかった。皆で回復アイテムを持ち寄り、念のため南京錠をかけてK8ちゃんはテント待機。私たちはモロさんのステージを見届けるため、DARK STAR STAGEへ向かった。

お湯が沸かせないとどれだけどん兵衛を持っていても無力。カップヌードルも無力。次回はmitokonさんの真似をして、にぎらずにできる携帯おにぎりを持っていこうと思います。

 

MOROさんの実力

DARK STAR STAGEに着いたらステージは無事に復旧しているようだった。変更後のタイムテーブルは奇跡的にオンタイムで(もはやオンタイムなのか分からないけど、オンタイムと言いたい)、25:15にプレイ開始。

……しかし、様子がおかしい。フロアの盛り上がりとは裏腹に、モロさんはやけにつまみを触りまくっているし、音がモコモコしている。PAさんはずっとせわしなく動いている。え、大丈夫?

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そのうち、AKIRA劇中の「どうした、揉め事か?」という台詞が延々ループし始めた。Indus BonzeさんのAKIRAサンプリングトラックですが、低音は全然出ていなくてずっとモコモコしている……。これが、なんと30分続いた。期待値高く待っていてくれたオーディエンスたちも1人、また1人とフロアを離れていき、いつしかガラガラに。気が気じゃなくて、何もできることはないけどステージ横を離れられなかった。見知らぬ人も「俺MCなんだけど場つなぎで何かやろうか?」と声をかけてくれたり……。なんとかプレイできるように復旧してからも全く安心できなかった。

復旧作業中。余裕でビール飲んでるように見せてるけど、目が死んでいる
mitokonさん撮影

クルー皆心配だったので、モロさんのプレイ動画は皆たくさん撮っていた。見返したらどの曲からどの曲につないだのかわかるくらい。モロさんは日本のプロデューサーによるGqomをふんだんに取り入れたセットで、現地の人からするともしかしたら知らない曲ばかりだったかも。ガラガラだったフロアは気づけばまたいっぱいに戻っていた!

飛び入りで謎のMCも入ってくれていた。日本ではなかなか見られない光景!ルイスという名の青年だったが、首にはPhatstokiと書かれたアーティストパスを下げていた。笑 "Japanese guy! MORO!"って何度も言ってくれてたし、盛り上げようとしてくれたのかも。

これまで出演したTYO GQOMクルー、K8ちゃん、mitokonさん、ケイトくんはフロアがばっちり出来上がっている中での登板だったけど、モロさんだけはフロアガラガラからのスタート。それをパンパンにまで持って行ったのはさすがの実力でした。ほんと、ホッとした……!

 

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