Nyege Nyege Festival 2022記録② 何もなくなったステージ~K8ちゃんmitokonさんTYO GQOMテイクオーバー

前回

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Nyege Nyege Festival Day 1

テントサイトで少しだけ休んで、地元のビール"BELL"で乾杯してから皆でステージへ行ってみることにした。

テントサイトから一番近いのはDARK STAR STAGEというステージで、TYO GQOMのうちケイトくんモロさんが出演予定だった。mitokonさんK8ちゃんは、DARK STAR STAGEから200mほど離れたところのHAKUNA KULALA x BOILER ROOM STAGEに出演することになっていた。

タイムテーブル 赤丸がTYO GQOMメンバーの出演予定。
タイムテーブルはこの後意味をなさなくなる

まずはDARK STAR STAGEへ。フロア全体が黒い布に覆われていて、トタン屋根のブースが武骨な雰囲気。ECKO BAZZを生で見れてかなりテンションが上がってしまった!

hakunakulala.bandcamp.com

Nyege Nyegeに来たということは主催レーベルNyege Nyege TapesとHAKUNA KULALAのアーティストを生で見れるということで、えっそれってすごくない……?と、この時ようやく肌で感じた。今まではBandcampでしか聴けなかったのに!この次のDon Zillaも同じくだった。Don Zilla、佇まいがかっこよかった……基本クールだけどDJ中に諸手上げて踊ったりもして、そんな一面もあるんだーという発見。

hakunakulala.bandcamp.com

 

K8ちゃんの曲、鳴る

Don Zillaのプレイ中、うれしい事件がありました。Don ZillaがK8ちゃんの曲をプレイしたのです!K8ちゃん本人が真っ先に気づき、皆でダッシュでブース最善へ。

usikuvo.bandcamp.com

本人じゃないけど、ちょっと泣きそうになった。日本から約28時間かけて着いたNyege Nyegeの地で、音楽でフラットに受け入れられている様が美しすぎて……。

その後、HAKUNA KULALA STAGEにも行ってみた。こっちはDARK STAR STAGEよりもフロア大きめで、BOILER ROOMの配信も入るし陽な感じ。行ったら絶賛シンゲリ中だった。

シンゲリは日本でいうと湘南乃風的な精神性なのかね。と話していたばかりだったので、タオル回している人なんかもいてほんまに湘南乃風や!と思った。

これが午前3時ごろかな。DARK STAR STAGEに戻ってみたりなんだりして、そろそろ!午前5時からmitokonさんがHAKUNA KULALA STAGEでプレイ!と意気揚々向かったら、こうなっていた。

こう

 

何もなくなったステージ

フロアには誰もおらず、ステージマネージャーとPAさんかな?が2人でブースに佇んでいるのみ。機材から火(というか煙)が出たらしい。あまりの荒廃ぶりにめちゃくちゃ笑ってしまった……。交渉の結果、mitokonさんK8ちゃんともにDARK STAR STAGEで、2時間後に時間を改めてプレイすることになった。まだ1日目なのにイベントが多すぎるぞ!

そうこうしてるうちに日が昇ってきた

なぜか皆元気

K8ちゃん、朝7時からスタート。

AKIRAネタやなかむらみなみちゃんなどのジャパニーズGqomを交えつつフロアをめちゃくちゃ躍らせていて、TYO GQOMクルーの中では一発目の出番ということもあり、かなり涙腺に来てしまった……。

TYO GQOMロゴが朝日に映えるぜ!

オーディエンスの人たちは、この小箱みたいなフロアに朝7時になっても集っているだけあって根っからのダンスラバーというような面々だった。東京で言うとforestlimitがそんな雰囲気あるしTYO GQOMもよくパーティをやっているけど、世界の至る所にそういう小箱が多分あって、皆そこからやって来てこのDARK STAR STAGEに集まっているんだろうなと想像した。何を思ったかというと、音楽でつながる、全然あるな!ということです。

K8ちゃんからバトンタッチでmitokonさん。

朝の林の中でド直球のAmapiano聴くの、相当ハッピーでした。フロアで皆で踊ったり、ホロロロロロロロって掛け声?出したり……。今年のNyege NyegeはAmapianoをプレイする人が多分mitokonさん以外にほとんどいなかったんじゃないかな。Amapianoクイーンだった!

mitokonさんが終わったそのままの流れでTYO GQOMのテイクオーバーへ突入。フロアに下りてきた途端、ハグで迎えられるmitokonさん!フロアにめっちゃ愛されていた……。

たっぷり40分ほどB2Bやって、最後にはアンコールが起きた。"We want more!"めっちゃいい光景!

ええもん見さしてもらいました

まともに寝てないとは思えないくらい、大団円な第1日目でした。私は遊びに来てるだけだったから至極気楽だったけど、皆まじお疲れー。2日目以降も出番はまだ続きます。

 

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Nyege Nyege Festival 2022記録① ぎゅうぎゅうのバス~ナイル川横断~テントサイトが見当たらない

9月15日~18日にウガンダ・ジンジャで開催されたNyege Nyege Festival 2022へ、今回出演したDJクルー"TYO GQOM"についていく形で遊びに行ってきました。

nyegenyege.com

youtu.be

 

渡航準備

いつ頃に渡航が決まったかちゃんと覚えてない。本当は2020年に行くつもりだったけど日程延期&オンライン開催になってしまったので、今年こそは!というテンションだった。とはいえ本当に行けるかどうかは現実味がなくて(遠いし)、とりあえず年度初めに「一応Nyege Nyegeの時期に休み取っとこか」と取っておいたら本当にウガンダへ行くことになった。

TYO GQOMのメンバーである夫とは6月末に入籍したので、戸籍を変更してからパスポート変更・ビザ取得・飛行機チケット予約・黄熱ワクチン接種をパズルのようにこなさないといけなくて大変だった。入籍日がもうちょっと遅かったら間に合ってなかったかも。

 

出発

エチオピア航空で成田→仁川→アディスアベバエンテベというルートで約20時間。心配していた入国審査もビザ承認のコピー・黄熱ワクチン接種証明書・コロナワクチン接種証明書の3点セットで無事通過して、たどり着いたエンテベ空港は那覇空港のような風情だった。

 

ぎゅうぎゅうのバス~ナイル川横断

Nyege Nyege Festivalの規模感がわかっていなかったんだけど、数千~1万人?と思ったよりも大規模だったみたい。道路脇に大きな広告がいくつも掲示されていた。

ウガンダの首都・カンパラバス停留所でタクシーからアーティストバスに乗り換え、会場へ。補助席フル使用、乗客の荷物山積みで身の危険を感じ始める。

自動扉

ウガンダの地面は赤土。道路は15人乗りに改造されたハイエースで溢れかえっており、なかなかのインパクト。「○○工務店(株)」とか、日本で営業車に使われていた痕跡が残っていることも多くて楽しい。ジンジャへ向かうにつれ街並みはどんどんのどかになっていき、車窓の外からの視線をめっちゃ感じるようになる。3時間走ったところでバスが止まった。受付っぽいカウンターが見えてきたし、とうとう会場か…!?

と思ったら、まだでした。

地図で言うと、カンパラとジンジャの位置関係はこんな感じ。だいぶ東の方です。

そこから会場へはナイル川が立ちはだかっているのであった。

ナイル川を通らないルートもあったそうだけど、前日の大雨で地面がめちゃくちゃになっており通れなかったのだとか。ということで、ボートでナイル川を横断することになった。

何も知らずにスーツケースで来た我々、握力が限界に

ナイル川横断中はフラッシュNGと言われる。光が目立ってしまうから?と言っていたような……大自然のど真ん中に来てしまった感!

 

会場着~テントサイトが見当たらない

ボートが向こう岸に近づくにつれて徐々に音楽が大きくなってくる。大自然の中らしからぬネオンも……。この時、現地時間19時。日没とともに現れたNyege Nyege Festivalであった!

が、ボートが到着したのは川のほとり(ボートだから当たり前だね)。川辺から会場へは大きめの崖があってそれを登らなければならず、登りきっても会場マップを把握していないのでどこがアーティストテントなのかわからない。手には大きなスーツケース、会場はほぼ真っ暗(虫が集まるから照明は最小限にしていると後から聞いた)、リストバンドもアーティストパスもまだゲットできていない、まあまあ体力ゼロの我々――。ビール売り子のお姉さんが声をかけてくれて、インフォメーションセンターに連れて行ってくれた。スーツケース引きずりながら悪路を進むのはさすがに泣きそうになりました。ので、このへんの写真や動画は何も残っていない。。

アーティスト用のテントサイトにたどり着き、主催者と連絡がついたのはそれから約15分後だったか。セキュリティを通過し、なんとかテントサイトに入れました。

 
 
 
 
 
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ところで、Nyege Nyege公式Instagramではとても素敵なグランピング設備が紹介されていた。私達もこれを参考にして「ベッドあるね!」「寝袋は要らないね!」と、キャンプ用品をなーんにも用意していなかったのだけど、実際に用意されていたのはこれだった。

これ

 ちいちゃいテントとマットレスとシーツ。「自分たちで組み立ててね!」とのことで、若干絶望的な気分にもなった。最低限の抗いとして、とりあえずマットレスは2枚確保……。

後に聞いた話によると、主催者側に非があったわけでもなく、テント業者が契約金を持ち逃げして飛んでしまったということだった。急遽自分たちでテントとマットレスを用意しなければならなかったそう。のっけから波乱の幕開けである。

一方でスタッフの皆さんの気遣いや諦めない精神は相当なものだった。大量のテントを用意したこともそうだし、私達のテントの場所も本部に近い安全な場所を確保してくれた。テントの件やこれから起こる数多のアクシデントはまんまFYRE級なんだけど、オーディエンスが楽しく過ごせるように、アーティストが万全のプレイをできるように最善を尽くす「諦めん精神」。これこそがNyege Nyegeの本質なのだろうな……という出来事を、私達はこれからいくつも体験することになる。

www.youtube.com

 

これ全部虫

セットアップ中のトイレ(結局最終日までにすべて完成することはなかった)

ぼっとん便所 初日は鍵もなかった

手前はシャワーブースだったけど、立ちションブースと勘違いされていた

 

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すべて真夜中の恋人たち

 

こんな美味しいものを食べたとかリモートワークはどうだとか、SNSに浸った日常では川上未映子さんの小説は劇薬で、コーティングを引き剥がされて露出した心がひりひりと痛む心地がした。なんでもないシーンの描写も、単語ひとつひとつが発光してるようでかけがえがなくてやっぱりすごく好き。

 

指先に触れるまでの果てしない空間のことを考えていたら眠れなくなった。鮮烈な悲しみが少しずつ小さくなってゆく、あの薄い層のような時間の重なりのことも。

東山翔「Implicity」を読んだ

幼少期それなりに性被害を受けたのに(だからなのか)ロリコン描写が琴線に触れてしまう。さやわか/ふみふみこ「キューティーミューティー」で地下アイドルの女の子が周りの大人に言いくるめられきわどいグラビア撮影を経験するシーンは、世間知らずな10代を大人が騙すずるさが良く描かれていて結構来た。

 

それまでほぼ未踏の領域だったエロ漫画といふものを……というノリで「エロ漫画 サイバーパンク」で調べたところ、ヒットしたのが「Impilicity」だった。(成年コミックなので18歳未満の方はご遠慮ください。あと凌辱ロリに分類されるものだと思うのでトラウマのある方は読まない方がいい。トラウマを掘り起こす必要はない)すごいエロでSFでサイバーパンクという触れ込みだったので購入。絵柄が生々しくなくて綺麗だったし。

 

ひとことで言うと「ヒトの平穏な暮らしのためにバイオロイドが量産されている『ユートピア』的階層世界で、ヒトとバイオロイドの境界を(ロリを通して)問う」……みたいな(ひとことで言えない)とにかく、すごいエロでSFでサイバーパンク、その通りの作品で世界観に呑まれた。セリフで明言されてない部分の情報量が凄すぎる。素晴らしく濃密なレビューが書かれていたのであわせて読むと理解が進みます。

kamode.exblog.jp

 

バイオロイドは作中で「生体(ドナー)」と呼ばれていて、性的奉仕をするロリ存在として設計されている。顧客ニーズに合わせあらゆるスペックの「商品開発」がなされていて、オプションもいろいろある。ビッグサイトでやっているかのような生体の大型展示会が開催されているし、生体を「ドール」と呼ぶ風俗店や、生体が普通に学校生活を営んでいるかのようなテーマパークも存在する。訪れてやることといえばおわかりですよね。

なぜここまで産業化しているかというと、ヒト(特に少女)に対する性暴力を根絶するため。生体がそれをすべて請け負うことになっているのだ。「上」の世界では清潔で安全なセックスが奨励されている。(いっぽうで「下」の世界は半ばスラム化している。)生体にも意志はあるのだけど、性的奉仕を前提とする設計・教育を受けており適宜メンテナンスも行われるため問題はないらしい。ただし、ダークウェブ上では生体に飽き足らず本物のヒトの少女を希求する動きもみられ、生体だけでなくヒトも含むであろう大量のレイプ動画がアップされている。

 

「ヒト」と「生体」、「上」と「下」という区別が厳然たるからこそおぞましい。これぞSF。(なぜ一目でヒト/生体の区別がつくのかとか、生体の利用は奨励されているのかそれとも禁忌なのか……などわかりにくい部分もあったんだけど。)

 

特に、女性の私として良かったのは超ハイスペック生体「クオン」の存在だった。単に美少女というだけではなく、催淫効果のある体液という違法オプションが施されているため、彼女と交わったヒトは精を搾り取られて死に至る。ダークウェブの動画投稿者たちを駆逐するキーパーソンとなるのが彼女だ。

セックスにはいろいろな形があるけど、ごくごく一般的なピリオドといえば射精ではないか。男性側が満足すればそこが終わり。男性向けのAVやエロ漫画などのコンテンツにおいてはとりわけそうだと思う。「Implicity」でも男性器を持つ側が「征服する側」となるのだが、クオンの体液と並外れた性欲はそれを逆転する。レイプを楽しむ男たちを誘い込み、逆に征服してみせる様はまるでヒーローに見えた。

 

それと、「シーナ」が同い年の男の子とセックスするラストシーン。6歳の頃からずっと他人の性欲のために育てられてきた彼女が、初めて自分の快楽のために身体を重ねる。夜の砂浜で、満月に照らされながら騎乗位で涙を流す。自分が気持ちよくなるためだから騎乗位なんだよね。とても綺麗だった。

 

なぜロリエロ描写にぐっときてしまうのか……と今までの体験を思い出し複雑な気持ちになったり、まあそれだけ風化できているのだろう、と思い直したりするのだけど、「Implicity」はそんな私にとっても、とても良い作品だった。

お世話になった人が亡くなったので大阪に来た。19時に集合。

どう振る舞えばよいのだろうと向かっている途中は動悸がしたり胃が痛くなったりしたけど、ご自宅前まで来るとお線香の香りがふわりと漂っていて妙に落ち着いた。「死」や「別離」という辛いものが宗教儀式にすっと収まった感じがした。お焼香も同じく。

去年の11月にお見舞いに来ていたんだけど、その後2ヶ月ちょっとでのことだった。病気はだいぶ進行していたらしい。奥さんが教えてくれた。ベッドに横たわっているそのお顔はとても安らかで、色紙や缶ビールやドラえもんのフィギュア、色んなものに囲まれていた。皆から好かれていましたもんね。

この状況下で東京→大阪の移動ってどうなんとも思ったけど、最後にきちんと挨拶できて本当に良かった。弔いって残された人達が心の整理をするためのものでもあるんだなと。大吾郎さん、ありがとうございました。

これから、自分の中で故人が少しずつ過去の人になっていく。寂しい。親戚以外で人を喪うのは初めてだ。でも、ご家族にとってはこの喪失ってもっとずっと大きい。し、なんやかんや役所の手続きなどもある。同行者が「喪う悲しみ以外にもこれから色々と大変だろうから」と言った時、奥さんが初めて涙をこぼした。

生きていると人との死別がいつかは否応なくやってくるのか。いつ慣れるんだろうか。

2020年ツイートオブザイヤー

 2020年ツイートオブザイヤーです。

 

 

 

 

 

     

 

  

 

      

  

  

 

    

    

 

  

  

  

    

     

  

    

 

  

   

 








2019年楽しかったパーティ

フライヤーを見返すとだいたいどのパーティも楽しかった記憶があるし、とはいえ年の前半のパーティはどうしても鮮度が落ちてしまっているのだけど、今記録しないで完全に忘れてしまうのも嫌だなと思ったので書き留めておきます。

 

 

 

3/10 SOMETHINN @Circus Tokyo

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大阪のjuke/footworkパーティSOMETHINNが復活した2019年。SOMETHINNはジュークを軸にいろんな音に会えるのでとても信頼してるパーティです。とりあえず行けば間違いない感がある。

この日はDJ PAYPALが上げ倒してたのと、PICNIC WOMEN×ファラ神先生のB2Bで踊りすぎ、体内のアルコールがすっかり抜けたのでした。アルコールが抜けるパーティはよいパーティだと思う。

 

8/18 TECHNOWOLF Summer Rave '19 @forestlimit

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ファラ神先生とOyubiくんのB2BユニットTOKYO GHETTO WARRIORSが爆誕したのがこの日でした。おゆびくんのDJ中にファラ神先生が乱入したんだっけ?ファラ神先生、APOSTROPHYの時もYUMYちゃんのDJに感極まって乱入してたな。笑

あと、初めて見るLittle Dead Girlさんがレイブぶちかましてて頭がヘンになりました。夏だし、みんな速くて、お寺の境内で夏祭りしてるみたいな詣で感があった。こういうプリミティブな連帯から信仰心は生まれるのではないだろうか……(マジで)

 

8/31 TYO GQOM @forestlimit

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2019年はGqomでたくさん踊った年でした。TYO GQOMは2018年から始動してたけど、なんだかんだ全然行けてなくて……やっと行けたのがこの日。

Gqomってそもそもがすごく踊れる音楽だけど(南アフリカのGqomレーベル"Nyege Nyege Tapes"の"Nyege Nyege"もざっくり言うと「もーあかん踊りたくてたまらん!みたいな感覚」っていう意味らしい)、そんな南アフリカのシーンをベースに東京のGqomシーンが確立してて7時間ずっと踊りっぱなしでした。TYO GQOMクルー、みんなDJのキャラが立ってるから全然飽きないの!

この日は南アフリカの人たちも遊びに来ていて、mitokonさんのDJで南アの人達と盛り上がり→xiangyuちゃんのライブでみんな一体に!って流れがピークだった気がします。本場の人たち口笛とかすごい煽り上手で、ちょっと現地感を感じられたのも楽しかった。今年はNyege Nyege Fes行きたい。

 

9/11 K/A/T/O MASSACRE @forestlimit

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forestlimitはアンダーグラウンドでちょっと怖々覗きに行く箱っていうイメージだったんだけど、2019年は足繁く通って、すっかりお風呂みたいに居心地のいい場所になりました。毎週水曜開催のお化けパーティカトーマサカーもよく遊びに行きました。

この日はどのメンツも楽しかったんだけど、それ以上になんか印象深くて……全部終わったあとに残った人たちでB2Bが始まったんですよね。確か0時くらいに始まったと思うけど、……ふと我に返って時計を見ると2時だった。時空が歪んでたんだと思う……。

アルコールが抜けるパーティはよいパーティって前述したけど、時空が歪むパーティもよいパーティなんだと思う多分。狐につままれた気持ち……。

カトーマサカーで出会えた音楽、ほんと山ほどあるし、毎週水曜に絶対何かしらの化学反応が生まれてるって安心感がすごい。加藤さんいつもいろんなパーティはしごしてはるし、いつ寝てるの……?

 

9/14 AUDIO TWO @Circus Tokyo

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TOKYO GHETTO WARRIORSがあらゆる現場で引っ張りだこになってますが、2人の疾走感でマジで白ごはん何杯もいけるんですよね。おゆびくんは暴れ馬よろしくクイックでつなぐし、ファラ神先生はそれを受けてよっしゃよっしゃ、て返す感じ。2人とも「やんぞ!」言うて。この日もラウンジでラストやってたけど、5時に近づくにつれて草原が見えてきて……スタフェスとか野外で6時間くらい見たいなって思いました。終わるのが嫌で「もっとやって!」って叫んだ思い出。

 

10/19 VIOLETNUDEWOMEN @forestlimit

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自分の主催パーティももちろん楽しかったです。SOMETHINNレジデントのYUMYちゃんのDJを6月のSOMETHINN@Circus Osakaで見て「東京でも見たい!」と思ったのがきっかけでした。

自分の好きな人達・好きな組み合わせを好きな箱でパッケージングできて、この日一番楽しんだのは私だったと思う。それに共鳴して楽しんでくれた人がいたのも有難いことでした。

VIOLETNUDEWOMENはこれで4回目、また気持ちが盛り上がってタイミングがうまいこと合った時に開催したいです。今年また1,2回できたらいいかな。

 

10/26 Local X6 World @WWW X

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海法さんの呼ぶ海外アーティスト、毎度毎度好きになってしまいます。おかげですっかりエクスペリメンタルシーンの虜になりました。

10月最終金曜の開催で暗黒ハロウィンの装い、1人で行ったけど011668 x S280F x vvxxiiがすごくって!とてもホクホクしました。VJも3DCGで作ったゲーム空間をぐいぐい進んでいくようで、三体世界みたい!と血が沸騰した。本当楽しくって、パーティ終了後すぐWWWを飛び出して松屋寄ってからニコニコ徒歩帰宅したのでした。

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黄色い服着てるのが私……

 

11/4 MARUYAMA MONDAY 1st Anniversary @LOUNGE NEOf:id:harpy:20200102222945j:image

月曜開催投げ銭パーティMARUYAMA MONDAYの1周年。上がるとこまで上がった日!

 

12/29 PEEPHOLE @BUCKLE KOBO

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ファラ神先生の勤める音響会社、(株)SURD主催のウェアハウスパーティ。京浜島の鉄工所跡地に本気の音響&照明を持ち込んでいて、すばらしい空間になってました。年末の工場地帯にクラブミュージックが響きわたる非日常感。クオリティがバカ高く、それでいて文化祭バイブスも持ち合わせていてとっても楽しい時間だった……。これで投げ銭っていうのも……。主催側の負担を考えると簡単には言えないけど、毎年あったら人生に彩りが加わる……。

 

 

余談だけど、真っ暗なフロアで音楽聴いて踊るのは銭湯に似た気持ちよさがある。そこにいる誰もがリラックスできて「赦されている」という感覚がある……。なので私は照明真っ暗派です。Circus Tokyoの地下の暗さが好き。これは音楽のジャンルにもよるかもしれない、TYO GQOMはあえて照明をちょっと明るめにしているらしく、確かにGqomはみんなで踊れるしコミュニケーション図れる音楽だなあとも思います。あれも嫌いじゃないです。真っ暗派なのは、長いことぼっちでパーティ遊びに行ってたからかも……。

 

それと主催側の話。主催・演者・箱・客が全員幸せになるようプランニングするのってすごく難しいと思う。誰かが身銭切るっていうのもアリだけど持続性に欠ける。

音楽パーティじゃなくてマンガのトークイベントだけど、ジュンスズキさんの「マンガのハナシ」は「チケット代に見合う付加価値の高い内容を届け、出演ゲストに十分なギャラを払う」というジュンさんのポリシーにマンガファンが呼応して"全員幸せ"を実現していて、シーンは違えど見習いたいなって勝手に思っています。マンガファンの人たちはお金を落とす慣習がわりと根付いてる気がする、連載打ち切りっていうリスクが身近にあるから……。

じゃあ音楽パーティのシーンで何ができるかだけど、楽しければお酒をちょっと多めに飲んだり、無理ない範囲で投げ銭に協力したり、もうちょっとお金を落とせるよう心がけていきたいなと自戒。あと演者側も全然ギャラ交渉していいと思います。

これはみんながそれぞれの立場で長いこと悩んできたことですよね。私、自分のパーティ始める時に「修羅の道だからやめとけ」って言われたことがあるんだけどそういうことだったんだろうなって。各人の「やっていき」によってなんとか成立していることだから、ちょっとでもアシストできたらいいなって思います。

そのフロアの楽しさに素直に!

(でも、爆上がりして我を忘れて踊るのはちょっと直したい……もっと冷静に聴けるようになりたい)