町家に壁一面の本棚を設置した話

今の家に越してきてちょうど半年。家の中でベッドと一二を争うお気に入りスポットであるところの本棚について、どこかのタイミングで記録しておこうと思いながらもうこんなに経ってしまっていた。引越しを考え始めたのは昨年末あたりだったのだけど、当初から壁一面の本棚に憧れを抱いていたのです。発端はこちらの記事。

sasakill.blog.jp

 一目で蔵書すべてを視認できる、なんと素晴らしいことか。前後2段で収納してるとどうしても奥の本が埋もれてしまうんですよね…。

 

結論から言うとこちらの作り方をまるきり真似た。記事内で初めに紹介されている古材本棚も上下の奥行きが変わるカウンタータイプが使い勝手良さそうだし何よりすごくかっこよいのだけど、如何せん高くてお値段約30万円から。つらい。ということで本棚屋さんで切り欠き加工の本棚をセミオーダーすることにした。

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こういうの。概要は上記ブログを見てもらえば良い。

 

で、まずは蔵書の棚卸しをした。警察の押収品みたいになってるけど、10冊一山で床に並べた図。@旧居

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 山が40個できたので蔵書数は400冊。種類ごとの内訳を出して、さらにそれぞれのサイズ(高さ)と「これだけの高さがあれば余裕」と思われる棚のサイズも割り出した。

種類冊数(冊)本のサイズ(mm)棚のサイズ(mm)
漫画 300 182 250
文庫 70 148*1 200
雑誌 30 297 350

 

新居のサイズも測りながら何パターンか検討し、高さ2080mm×幅900mmで上段:270mm×4段 (奥行き200mm)、下段:360mm×2段 (奥行き400mm)の寸法に決定。本棚屋さんにラフスケッチを送ったらきれいなイメージ図にして返してくれた。感動。これを2個作ることに。f:id:harpy:20160731225353j:plainちなみにデフォルトは無垢色なのだけど、オプションで着色も頼める。私は新居の内装に合わせてブラウンにしました。自分で着色することも考えたけどなにぶんモノがでかすぎるため、プロに任せるが一番と判断。

 

オーダーしたら後は組み立てるだけ。組み立てた。

https://www.instagram.com/p/BC5mofQpJSC/

ここに蔵書をぶち込む。

https://www.instagram.com/p/BDA8hQKpJRA/

ぶち込んだ。

https://www.instagram.com/p/BDBIiQ3JJWr/

まだ全然余裕ある。

 

上下で奥行きが違うというのが非常に使い勝手が良くて、上段はスリムだから圧迫感が無いし、床から88cmのところにカウンターができるのでちょっと物を置いておける。最近はここをドレッサー代わりにして化粧するようになりました。左に見えるのはアクセサリートレイ。

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サボテンも置けます。

https://www.instagram.com/p/BFWhxGBJJWf/

 

ちなみに本棚2個で掛かったお値段はオプション・送料込みで計12万5千円。この大きさで1個6万だからかなりリーズナブルな方だと思う。将来的にもっと蔵書数が増えたら追加購入も考えている。数年後かな…。

 

本棚屋さん、おかげさまで素敵な本棚ライフを送っています。ありがとうございました。

参考資料:

清く正しい本棚の作り方

清く正しい本棚の作り方

 

 

*1:ハヤカワ文庫は156mm、新書は173mm

発光地帯


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昨日今日は今月3回目の東京出張だった。もはや東京京都間の移動に何の感慨も湧かなくなっている、2.5時間が間延びも凝縮もせず2.5時間として在るだけ。それでも金曜〜土曜の東京滞在は実りが多くて、色々な人に会えたから満足。10年来の付き合いであるHとトラック30秒のタイ産ポップスが1曲のみエンドレスリピートで掛かる歌舞伎町のタイ料理屋で海老を食べたり、タイコクラブで知り合ったUさんとScyeの展示会に行って品物が届く数ヵ月後には何をオーダーしたか忘れちゃってるんですよねとか言いつつ両畦のニットを予約したり、ムンバイ旅行から帰国したばかりのNが左足の甲を切ってしまって現地の医者に麻酔もなしでホッチキスをバチンバチンバチンバチンと4箇所留められた話を渋谷のフルーツパーラーで聞きながらフルーツサンドをつまんだり、した。

10年前、高校時代にお付き合いをしていたHと不意に再会して一度離婚した身としての結婚観を聞くなんて当時は思いもしなかったろうし、Uさんとはタイコクラブでふと目が合っただけのところから関係がきちんと確立したのも不思議、Nと定期的に2人で会ってるのもいつからそうなったのやら。人間関係って長期スパンで見るとどう転ぶかわからない。

というのを2.5時間の最後のへりで考えています。京都着。

バナナ剥きには最適の日々


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長年錆び付いていた読書欲がゆるく解け始めた。ここ最近、ひとと会話をする中で自分じゃ考えつかない発想に出会うことが多くて、それらひとつひとつのディテールはあまり覚えてないけど何かしらの刺激になったみたい。もっと会話がしたい、ならばこちらも色々入れておこう、というのが発端なのかな。

読書欲があったとしても良い環境がないと捗らないものだけど(実際去年の秋に神林長平の全作品買ったけど全く進んでいなかった)、わたしは飲み屋にその落とし所を見つけた。わりと落ち着いた雰囲気の、かといって店主との距離が近すぎるわけではない、BGMが耳に馴染む、テレビの設置されていない店が良い。要は集中できるかどうか。周りが放っておいてくれるかも重要。

短編集を持ち込んでビール飲み飲み読み、お行儀悪いけど読みながらアテもパクつき、切りのいいところで小休止。1人飲みも嫌いじゃないしこのスタイルがフィットしてる。店名出すと六角富小路のすいばや西院のエラマサがお気に入り。どちらも美味しいし、エラマサで流れてるソフトロックがちょうど耳に気持ちいい。

すいば 六角富小路店

食べログ すいば 六角富小路店

エラマサ

食べログ エラマサ

あとはベッドで所在なくなってる時も読書が捗る。あ、この所在のなさ、ぽんと放っておかれてる環境が良いのかな。

地獄に堕ちた勇者ども


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儚さ、刹那、インモラル、そういったものに惹かれる性分のようで、求めるものを手に入れた瞬間に価値が半減してしまいそうで怖い。安定は鈍化の始まりと感じてしまうのだ。

かといって、不安定な関係に身を置き続けるのは少なからずエネルギーを削ること。持ち前のタフネスで乗り切っていますが、いつまで続くかはわからない。とりあえず自分の足で立っているようにしたい。それと、強さを「自分の弱さに無頓着であること」とすり替えないようにはしたい。

数ヶ月前から毎週のように上京していて、京都、大阪、東京を行ったり来たりする根無し草の生活を送っている。そのせいもあってなのかな、ふらふらしていないと落ち着かないのかも。ふらふらしているのが自分のスタンダードになってしまったと言うべきか。なんという矛盾!

Outer Space


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誰か1人に想いを傾けすぎてしまうと辛いから、色んな人と仲良くできてる今の状態は自分にとって心地いい。(八方美人みたいで失礼な見方かもしれない)

つかず離れずな彼との関係もちょうど良いガス抜きになっている気がして、願わくば私よ、深入りしませんように。

Little Bear


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ノンアルコールでひたすら喋った。この感覚久しぶりだな。

落ちている状態からどうやったら浮上できるのかって良い天気だとか草の香りとかちょっとしたタイミングでしかなくて、だからあの子には無理に自分を追い込まないでほしいなと思う。甘いものとか食べて自分を甘やかしてほしい。気い遣いでまっすぐな子だから、何かしらで報われてほしいというか、とにかく良い状態でいてほしいと切に願う。女の子相手なのに愛しくて苦しい。

mutism


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18時。お昼に食べたアララギのカレーがまだ胃の中で猛烈な存在感を放っている。

周りにいてくれている友達に対して愛が溢れて仕方ない、ということが最近とても多くて、ちくしょう皆好きだ!ってなる。特に夜に発動することが多い。

友達と会うときは大勢で集まるのもまあ楽しいけど、一対一で話す方が相手の考えてることをじっくり聞けるから好き。だからちくしょう好きだ!って思う人とはできるだけ一対一で会いたい。お店でごはん食べながらだったり、路上で缶ビール片手にってことも。ただ、そうすると1回につき1人としか会えない。東京へ行く日なんかも会いたいなと思う人を選ばないといけない。なかなかつらい。2時間刻みに約束取り付けることもあるけど、そうやって「こなす」もんじゃないよね本来。1回会えばノルマ達成っていうものでもないし。皆と会って話したい、ちくしょう好きだ。