先生の白い嘘

 

 読み終えた。

 

からだのつくりが違うから、男の人の言う「減るもんじゃない」ことは女である自分の場合全然違った、全然磨り減っていた。タフになりたいと思っていた。男は食う側で女は食われる側。男は甲斐性でも女は不実。食う側に回ってやりたいとも思っていたけどそれもなんだか違う気がしていた。勝ち負けじゃないんだ。それを認めるのはある意味勇気の要ること、弱いとされる女の立場からしても。