猿を食べた

f:id:harpy:20170509220442j:image

2月に猿を食べた。こばやしちゃん(id:kobayashif)がTwitterで猿仲間を募っていたため興味しんしんで便乗したのだけど、これがとっても良かった。志村三丁目酒蔵新潟というお店。こばやしちゃん・ジュンさん・るりさん・わたしの4人で。

 

猿を食べるってあんまり聞いたことないけどサルノコシカケはポピュラーだし、とか一瞬思ったがあれは菌類。こちらは霊長類だ。ともあれお店のレギュラーメニューとして存在するなら美味しくいただけるのだろう……と入店すると、とびだせどうぶつの森だった。


f:id:harpy:20170509224713j:image

壁から

f:id:harpy:20170509224854j:image

天井から

 

ちょっとパワーに面食らう。ご主人もかなりぶっきらぼうで「邪魔、どいて!」「注文早くして!」とどやされ、ビビる。ビビりながら猿鍋を注文。(入荷がない日もあるようだけど、こばやしちゃんがしっかり予約してくれていた)

 
f:id:harpy:20170509232251j:image

こちらが猿鍋。臭みが全くなくて噛めば噛むほどうまみが出てくる、しっかりとしたお肉!美味しかった。変わったものを食べる時に感じるイロモノ感はなく、まっすぐに美味しかった。

 

ニコニコと食べ進めていると、ご主人が話しかけてくれた。伺ったところ、食材はご主人が自ら狩りに出て仕入れているそう。地元である新潟の猟友会に入っているとのことだった(余談ですがこのお店、八海山などの新潟の地酒が2合600円という破格。ここで入店時からの謎が解けた)。ジュンさんもマタギなのでマタギトークに花が咲いていた、最初の厳しさが嘘だったかのようにご主人が打ち解けてくださったのが嬉しい思い出。おいとまする時には握手までしてくれた。

 

生き物と食べ物の境界線はどこにあるのか、そもそもすべてが生き物ですべてが食べ物なのか。嵐山のモンキーパークは好きだけど、この日食べた猿は本当に美味しかった。屠ることをしないわたしにとって両者は明確に違う。と感じられてしまう。どちらも猿なのにね。命を目の前に差し出してもらっている身としては、それを美味しくいただくのみだ。

 

この日集まった人たちは皆美味しいものをしあわせに美味しく食べる人たちで、わたしはそれがしあわせだった。今週末もまた集まるので楽しみ。